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<山形編>羽黒山で精進料理

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私がイタリアに行くとき、ウメちゃんのお母さんが出羽三山(でわさんざん)のお守りを送ってくれました。私はそれをイタリアの部屋のベッドルームに飾ってましたが、話には聞いたことがある出羽三山にいつか行ってみたいなぁと思っていたので、今回、毎日お出かけの強行スケジュールのなか連れて行ってもらいました。そして江戸時代に建てられた「斎館(さいかん)」で精進料理をいただきました。

まずは上段左から「月山筍(がっさんだけ)としいたけ、厚揚げの煮物」「胡麻豆腐」「丸ナスの味噌田楽、揚げ茗荷添え」。このあたりで採れる細い筍を月山筍というそうです。胡麻豆腐には、みたらし団子のタレみたいな甘い葛あんがかかってます。この地方ではポピュラーな食べ方。今回の旅のあちこちで出てきました。
中段左から「イタドリの甘酢和え」「菊の花のおひたし」「青菜の芥子和え」「ふきの胡麻油煎り」。和えものの味って、こんなふうにバラエティ豊かになるんだなぁと実感。イタドリはコリコリした歯ごたえが面白かったです。芥子和えは、お醤油じゃなくてだし汁に芥子を混ぜてあるようで、優しい味わいでした。
下段左から「白米」「民田茄子の漬物」「だだちゃ豆のお味噌汁」。民田(みんでん)茄子もこの地方の特産で、小さくてコロンとした丸いカタチをしています。主に漬物として食べられているようです。芥子漬けや浅漬けになっているものをよく見かけました。あと、お味噌汁の具が枝豆ってのも初めてでしたねぇ。
動物性たんぱく質が一切なくても、色々な食材や味つけと歯ごたえ・歯ざわりで、すごく満腹感がありました。本当にヘルシーです。全部で何カロリーぐらいあるのかなぁ。

yamagata4_dewaところで、「羽黒(はぐろ)山」「月山(がっさん)」「湯殿(ゆどの)山」の3つの山を総称して「出羽三山」と言うそうです。593年に崇峻天皇の皇子、蜂子皇子が蘇我氏の難を避け海路を北上し、上陸したのが昨日の由良海岸。そこで3本足のカラスに導かれて辿り着いたのが羽黒山で、皇子はここで修行を積んでいたところ羽黒権現が現れたので、続いて月山、湯殿山も開山し、3つ合わせて出羽三山とネーミング。その難行苦行の修行が修験道(しゅげんどう)として厳しい修行のメソッドとなり、ご利益を求めて全国から修行者が訪れ現在に至る・・・と、まぁ、1400年間の流れをざっと説明するとこういうことらしいです。なんとここには、生きたままミイラになった修行僧=即身仏もいます! 五穀を絶ち、即死しない程度に少しずつ水銀とか漆を飲んで、徐々にミイラになっていく修行・・・よく考えたものです。
yamagata4_gojuunotouもちろんみんながそんな修行をしたわけではなく、今でもポピュラーなのはこの三山を歩くことです。上の写真は羽黒山の参道で、樹齢350~500年の杉並木に囲まれた2,446段の石段です。私も登りましたが、空気が澄んでいるし杉木立で直射日光が当たらないので、そんなにつらく感じませんでした。下は石段の途中にある国宝で、東北地方最古の五重塔です。塗りがなく、木地がそのまま出ています。五重塔って、赤を主体に緑とか黄色に塗られているものが多いから、この五重塔には潔さと清々しさを感じたなぁ。

yamagata4_ghiaccioこちらは石段の途中にある峠の茶屋「二の坂茶店」でいただいた天然水で作った氷のかき氷です。大きめのお豆腐2丁分ぐらいの四角い氷を、昔ながらの手動のマシンでゴリゴリとひっかいて作ります。これを、山の峰を吹き上げる涼しい風のなか、庄内の遠い村々や青い田んぼを眺めながら食べることができます。この峠の茶屋、石段のちょうど真ん中あたりにあるので行くのが大変だけど、かき氷は絶品!本当に美味しかった。
yamagata4_gelateriaまるでセットのような峠の茶屋。ところ天や、玉こんにゃくを串に刺したものなどもあります。店もメニューも江戸時代から時間が止まってます。31.Luglio

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