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Magmaマグマのフランク・コーネリッセン氏。

きょう、17日の朝、カターニア空港からツアーの皆さんを送りだしました。なんと、ローマ~関空便が時間変更で早くなったらしく、関空行きの皆さんはカターニア~ローマの便が30分早いものにチェンジされました。。。こんなことってあるんですねぇ。早めに空港に着いていて良かった!

1さてツアー5日目に、堀江シェフが今回どうしても会いたかった、奇跡のワイン、「Magmaマグマ」を生み出すフランク・コーネリッセンさんを訪ねました。
ベルギー人の彼は、ワイン販売業を経て、どうしても自分で最高のワインを作りたくなり、ここ、エトナ山麓のソリッキャータに移り住んだという、ワイン業界では最高峰の位置にいると言っても過言ではないお方だそうです。
それなのにシチリアではあまり知られていません。というのも、海外のバイヤーに買い占められてしまって、シチリアにはほとんど残らないからのようです。アメリカとフランスがその大部分…ワインの国、フランスの人たちにも認められた超自然派ワインなのね。

まずはMagmaの畑を見せていただきました。手前がぶどうで、もっと上の方にはところどころにオリーブの木があります。
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ぶどうの花、はじめて見ました!
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3畑は下草が生えたままで、踏み込むとふわふわのベッドのようなやわらかさ。
私は以前、「奇跡のリンゴ」の完全自然栽培の木村さんの畑にもお邪魔したことがあるのですが、足裏に感じるふんわりした感触が、そのときと同じです。
やはりコーネリッセンさんも、肥料や農薬は与えずにぶどうの様子を見ながらこまめに手を入れて、ぶどうの木を育てているそうです。
虫がついても、木が本来持つ自然治癒力を信じるだけ。
そういえば木村さんも、最初は虫が付きまくりだったけど、農薬を散布しないで居続けたら、そのうち虫が付かなくなったと言ってましたっけ。

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ちなみにこれは虫に半分ぐらい食べられちゃったもの。株が弱って来ると虫が付いちゃう。でも、人間だって付かれると風邪をひいたり病気になったりするように、ぶどうの木もそうらしい。元気になれば治ります。

2_4去年から使い始めたばかりだというカンティーナにもお邪魔しました。
この、昔ながらの絞り器を使って、つぶしたぶどうの実からジュースを絞るんですって。
ちなみに周りの木は栗です。
エトナ山には栗の木がいっぱいあります。

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絞ったジュース、モストは、エトナ山の溶岩を混ぜた土で造られたアンフォラの中でふつふつと醗酵してワインになっていきます。

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ガラスの管は、醗酵時に出るガスを外へ逃がすための器具で、コーネリッセンさんがドイツで見つけたものだそうです。水だと腐るので高濃度のアルコールを入れて、外からの異物の侵入を防ぎ、中からのガスだけをポコッ、ポコッと出していきます。コーネリッセンさんはこの器具がお気に入りだそうですが、私も気に入った!!透明で動きが見えるっていうのがいいですよね。ひんやりと静かなカンティーナで、2~3分に1回だけ、ポコッと鳴る音と空気の泡を見てるとなんだかおだやかな気持ちになってきます。癒される。。。

残念ながらこちらのワインはすでに完売されていて、Murgoのようにその場で買い求めることができませんでしたが、コーネリッセンさんがていねいに説明をしながら、何本かのワインを味見させてくださいました。
2_5左は先ほど見学した畑で2009年に収穫された「MUNJEBELムンジュベル」の白。シチリア方言っぽいので、トモコさんに聞いたら、MUNJE=Monte山、BEL=Bella美しい、「美しい山」ってことじゃない?ですって。たしかに!!この白ワイン、色が濃いですよね。完熟収穫したものをその日のうちに破砕するそうですが、独特の風味があります。
右はほかの畑で収穫されたものをいろいろ混ぜて醸造した2010年の「CONTADINOコンタディーノ」、農民ワイン、とでも訳せばいいかな。香りだけで酔えるような本当に豊かなワインです。後味というか残り香が心地よい感じ…コーネリッセンさんは余韻を大切にしているそうです。
※後日、Akiさんからワインについて正しい情報をいただいたので転載します。Akiさん、ありがとう~!
→Munjebelの名前ですが、当初Mongibello(うつくしい山)という名称でワインを生産していました。
Etnaの別名ですね。その後、この名称を商品に利用するのは法律的に問題があるということが発覚して、2005年からアラブの言葉で山を示す「Jebel」とラテン語の「Mons」とか「M」(いずれも山の意味)、シチリア語のuntagna」(山の意味)をあわせた造語で、Munjebelとしました。
→白ワインの製法ですが、完熟収穫してからしばらく置くことはしません。完熟収穫して、すぐに(だいたいはその日のうちに)破砕(実の皮をやぶる)作業をします。私たちの白ワインが独特だと感じられるのは、その後、赤ワインと同じように果皮や果肉の混ざったままのジュースを発酵させるからだと思います。フリウリなどで一部の生産者はこの方法をとっています。

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オリーブオイルも味見させていただきました。去年は雨が多くて、収穫量がかなり少なかったんですって。この辺の人は自分の家で消費するオイル1年分をまかなえるぐらいのオリーブの木を持ってる人が多いそうですが、今年の分は買わなきゃならないほど少なかったらしい(涙。このオイル、色が美しいだけでなく、ちょっとハチミツみたいな甘い香りに、口に入れると意外とさっぱりした感じのすてきなものでした。

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最後にみんなで記念撮影。コーネリッセンさんのとなりにいらっしゃるのは、奥さまで何と日本人!! コーネリッセンさんの話を分かりやすく日本語に通訳してくださいました。Akiさんはいま、2番目のお子さんがお腹にいるんです…大変なところをありがとうございました(涙。

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それにしてもエトナ山麓は、今が最高に美しいんじゃないかなぁ。
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ジネストラの黄色い花が咲き乱れ、甘い良い香りを放っていました。

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