
これからシチリアへ行くというのに何だけど、美味しいシチリア料理のお店があるというので、女トモダチ5人で繰り出しました。「イタリアにはイタリア料理はない」とよく言われますが、ひとくくりにイタリア料理と言うには、あまりにも地方色がありすぎて、同じ国だからって一緒になんてできないのです。たとえば、ピエモンテには魚介料理は皆無。「魚料理は何かありませんか?」と問えば、自信たっぷりに「シィ!アンチョビがあります!」って感じですから・・・それ、魚料理じゃないでしょう。
このお店はシェフがシチリアで料理修行をしたそうで、とても美味しいシチリア料理をいただくことができます。上の写真はメインでオーダーした「豚肉のグリル」。上手に火を通してあって、すんごく美味しい! 付け合せのトマトを焼いたのが、また絶品。ドライトマトみたいになってて、味が凝縮されてます。どんなふうに焼いたらこうなるのかなぁ。
こちらはメインに付け合せた「ポテトのローズマリー風味」。じゃがいもとローズマリーって、どうしてこんなに相性がいいんだろう。ホクホクしたポテトの香りに、ちょっと焦げて芳ばしい感じのするローズマリーが交じり合い食欲をそそります。ポテトはグリルで焼いてあるせいか、水分が飛んでねっとりと甘く、山盛りだったのにきれいに食べちゃいました。
前菜は盛り合わせを2皿に、レバーペースト、カポナータを。こちらは「自家製鶏のレバーペースト」です。火の通し具合が絶妙。ほんのりピンクのレバーが、ねっとりと口の中に広がります。余分なものがほとんど入っていない潔いペーストです。挽き立ての黒コショウが、レバーの鉄分臭を押さえます。カリッと焼かれた付け合せのパンと一緒にどうぞ。
いったいどれくらい煮込んだんでしょう。味のしっかり馴染んだ「カポナータ」です。シチリアと言えば!って感じの料理ですよね。ナスとトマト、タマネギは必須かな。あとはそのお店や家庭によっていろいろですね。このお店ではもしかしたらナスを1度素揚げしてるのかも。それくらい、こってりとした味でした。
色んなものが盛られてて、もう何がなんだかよく分からなくなっちゃった「シチリア風前菜の盛り合わせ」。まず1皿目。インゲンのトマト煮、ゆで卵のフリット、フリッタータ(卵焼き)、魚介のマリネ、じゃがいものシーチキン和え、何かのフリット・・・お魚のすり身みたいなのだったかな、カジキマグロのマリネ・・・こんな感じ。
2皿目。パプリカのマリネ、マグロのマリネ、サーモンのマリネ、小いわしのパン粉焼き、白身魚のフリットの酢漬け・・・赤タマネギを使ってあります、ナスの重ね焼き、など。こんなふうに色んなものが少しずつお皿に盛り付けられている前菜のスタイルは、イタリアでよく見たのと一緒。でもピエモンテで出てくるような生肉や、アンチョビのパセリソースなどは出てこなかったので、やはりシチリア風ですね。
パスタは3つオーダーしました。まずはこの日のオススメ「カリフラワーとアンチョビのパスタ」。アンチョビがどっさり入ってるけど、ぜんぜんしょっぱくありません。カリフラワーはイタリア人好みに、ホロホロにやわらかくなるまで火を通してあります。オリーブオイルとにんにくの味付けで、ちょっと太めのパスタによく合って美味しかったです。
ぐっとシチリアっぽく「アーモンドと生トマトのパスタ」。さわやかな酸味と甘さで、さっと火を通しただけの少しだけトロッとしたトマトに、パリパリと芳ばしいアーモンドの食感が面白い組み合わせ。このお店は、日本の食材が上手に使ってあります。もちろんシチリアからの輸入食材も使っているでしょうけど、たとえばフレッシュなトマトなんてムリですからね。これは高知のフルーツトマトかな。
「カラスミとアサリのパスタ」。カラスミがたっぷりふりかけてあって、ただのボンゴレ・スパッゲティとは一線を画しています。アサリの旨みが、ちょっと太めのパスタにギュッと染み込んで美味しい。トマトをちょっとだけ使ってあります。トマトをこんなふうに少しだけ、味つけのダシのように使う調理法って、イタリアではよく見かけます。
ドルチェもしっかりいただきました。こちらは「パンナコッタ」です。これは本当にお店によって雰囲気が違いますね。ここのはかなりさっぱり風味。バニラの粒々が見えるでしょう。とてもいい香りがしました。イチゴのシロップ煮が添えられて見た目にも美味しい、まさに五感で味わう1皿でした。
「カッサータ」です。シチリアの伝統的なドルチェ。リコッタチーズにドライフルーツなどを混ぜたクリームとスポンジが重ねられ、その上からアーモンドの粉と砂糖を混ぜた甘ーいアイシングがかけられています。シチリアのお菓子って、何でこんなに甘いんだろう?ってぐらい徹底的に甘いものが多いですね。
こちらは「レモンケーキ」。シチリアと言えばレモン。向こうでは「リモーネ」と言ってます。間にたっぷりとレモンクリームがはさまったスポンジケーキを、わりと軽めのさっぱりした生クリームでコーティング。レモンの味と香りがさわやかで、甘いんだけど酸っぱさも同居している美味しいドルチェでした。
最後にエスプレッソを飲んで終了。終電ギリギリ。いや~、この日もよく食べました。こうしてあとから写真を見ると壮観ですね。お店の名前は「無二路(ムニロ)」と言います。何でも美味しかったけど、私はパスタが特に美味しいと思いました。ちょっと分かりにくい場所にありますが、サイトに地図が出ているので、ぜひ行ってみてください。
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